海外旅行の持ち物で迷ってしまうものは、服装ではないでしょうか。現地の気候に合わせるのも大切ですが、せっかくの旅行ですので自分のお気に入りを持っていきたいという気持ちもありますよね。でも、あれもこれもと欲張っていると、スーツケースが服でいっぱいに…、なんてことにもなりかねません。
そこで、海外旅行に行くときの服装の選び方として、どんな風に考えて、どの基準で選ぶのがいいのか、まとめてみました。
まずは現地の気候をチェック!
海外旅行の服装を選ぶときに、最も基本的なことは現地の気候を調べることです。これは、ネットで調べれば簡単に見つけることができます。現地の都市+気候や、天気、気温などで調べてみてください。スマホにお天気系のアプリをインストールしている人なら、それでサクッと調べることも可能です。
ここで注意すべきなのは、気温だけでなく、天気の傾向(晴れ、雨が多いなど)と一日の寒暖差です。これもしっかり調べておくと、それに見合った準備ができます。雨が多い地方なら傘は必ず携帯したいですし、寒暖差が大きな地方なら温度調節がしやすい服装を持参しましょう。
行き先が複数あるときは?
行先が複数都市にわたるときも、できるだけ調べておくと安心です。最近の天気予報は、数日前というピンポイントで検索できますので、温度変化が大きな都市でも旅行日程の天気や気温を予想しやすくなっています。
中には、極端に気候や天気が異なる複数都市を訪れることもありますよね。そんな時も、できるだけすべての都市で着回ししながら温度調整できるように工夫することが大切です。
海外旅行で避けるべき服装
ただし、海外旅行でさせるべき服装もあります。海外旅行先で日本にいるのと同じようなファッションをしていると、思ってもいないトラブルに巻き込まれることもありますので、注意しましょう。
海外旅行で気を付けたいファッションには次のようなものがあります。
露出が多い服装
日本では特に気にならないタンクトップやミニスカートは、海外旅行先によっては、男性を誘っていると勘違いされたり、観光スポットへの入場を制限されることがあります。ビーチリゾートなど肌を見せてもOKな場面を除いて、このような肌を露出するファッションで街歩きをするのは控えるようにしましょう。
男性にまとわりつかれて不愉快な思いをするだけでなく、日本人ということがバレバレになるために狙われやすいという安全面の問題もあります。
特に、イスラム教徒の多い国や、宗教系の観光スポットを訪れたいときには、このようなファッションはタブーです。
ハイヒールや厚底靴
海外旅行先によっては、ミニスカート+ハイヒールはほとんど娼婦と間違えられるという場所もあります。しかも、海外では石畳の道や舗装がよくない道路もありますので、ハイヒールで歩くのは危険ですし疲れやすくもなります。
厚底靴も日本では流行っていますが、海外ではあまり履いている人を見たことがありません。こういう靴を履いていると、とても怪訝な目で見られるでしょうし、狙われる原因にもなります。
宗教的シンボルのアクセサリー
十字架など、宗教的なシンボルをモチーフとしたアクセサリーも避ける方が無難です。日本人は、宗教的な理由もなくこういったアクセサリーをファッションとしてつけたりしますが、海外ではほぼ100%その宗派の人だと勘違いされます。
宗教的に複雑な国や地域へ旅行するときにはもちろん、そうでなくても宗教に関する話題を振られることにもなります。その宗派に対して無知なのにシンボル的なものを身に着けていると、「宗教に対する侮辱」だとも受け取られかねません。
メッセージ性の強いTシャツ
普段何気なく選んでいるTシャツにも、英語や外国語でメッセージが書かれているものがありますよね。これらの中には、ある種の人々にとっては不愉快なメッセージと映るものもあります。文字でなくても、国旗や武器、性的なものなどをモチーフとしているものも避ける方が無難です。
その内容に対して、確固たる信念があるなら自己責任で身に着けてもいいと思いますが、楽しい海外旅行で余計なトラブルを避けるためには、これらを避けることをおすすめします。
宿泊日数と洗濯替え
海外旅行に持っていく服装を考えるときに、宿泊日数もポイントになります。宿泊日数が少ないのであれば、現地で選択することを考えずに日数分の着替えを持っていくことができますが、1週間を超えるような日程であれば、現地で洗濯することを念頭にして準備を進める必要がありますね。
洗濯替えといっても、汗をかくような気候であれば毎日着替えたいでしょうし、寒い地方に行くなら着替えの回数も少なくなるかもしれません。移動が多いなど毎日洗濯するチャンスがない場合は、それも考慮して多めに着替えを用意しておく方が安心です。
靴は何足持っていく?
先ほども言いましたが、海外旅行にはハイヒールなどのファッション重視の靴よりもスニーカーなど、機能性重視の靴を履いていくのがおすすめです。ただ、行先の気候によっては、サンダルなども持っていきたいかもしれませんし、雨が多い時期なら防水素材を選ぶようにしたいものですよね。
サンダルに関しては、あまりカジュアルなものだと格式の高いレストランなどでは、入店を断られることもあります。また、高級ホテルではビーチサンダルで共有スペースを歩くのもあまり好ましくありません。
雨が予想される地域に行くときには、防水のものを選ぶのがベストです。防水のスニーカーというのは実際なかなか見つけにくいですが、靴はいったん濡れてしまうと乾燥させるのに時間がかかります。地域によってはスコールなどの局所的な豪雨が降ることもありますので、そのようなときにはかえってサンダルが活躍します。
ですので、私のおすすめは普段履きのスニーカー(防水がベスト)+サンダルという組み合わせです。サンダルならスーツケースの隙間にも収まりやすいので、そういう意味でも重宝すると思います。
必ず持っていきたいアイテム
海外旅行の服装や持っていくアイテムを選ぶときには、以上のような点を考慮して選ぶとよいと思います。
ただ、どんな場所に行くにしても持っていく方がよいアイテムもありますので、それについて紹介しておきます。
1.ややフォーマルなワンピース
海外旅行で動きやすいのは、やはりパンツスタイルです。でも、ヨーロッパなどの高級レストランでは、ジーンズでの入店をお断りされるというケースもあります。ですので、ちょっとフォーマルっぽいワンピースが一着あると重宝します。
ワンピースなら丸めてスーツケースに収めやすいですよね。ただし、この時のワンピースもあまり肌を露出し過ぎるものは避けるようにしましょう。もしくは上からカーディガンがショールなどを羽織るという形でもOKです。
2.羽織れるもの
海外旅行では、たとえ暑い国や地方に行くときでも、長そでのカーディガンやちょっと上に羽織れるものを持っていくのがおすすめです。外は暑くても、室内や移動中の乗り物の中は、冷蔵庫のようにエアコンが効いていることもあります。
夜少し冷えるときの重ね着としても使えますので、何か1枚持っていくようにしてみてください。
3.スカーフやサロン
東南アジアでよく使われるようなサロンタイプの大きめの布やスカーフも、意外と持っていくと役立つアイテムです。ちょっと肌寒いときに首に巻くだけでなく、イスラム系の寺院を訪ねるときには、髪の毛を隠すように言われることもあるので、そんなときにも使えます。
特にアジアなど、大気汚染がひどい地方もありますし、舗装されていない道路の土煙でのどが痛くなることもあります。そのような場合、マスク代わりに使うこともできますよ。
ボトムはジーンズよりも綿製のパンツがおすすめ
ちなみに、ボトムスはジーンズよりも綿製のパンツスタイルがおすすめです。綿パンの方が、洗濯した時に乾きやすいですし、ジーンズよりも伸縮性の高いものが多いので、長時間乗り物に乗るときにも動きやすいです。
私が気に入っているのは、太もも部分にポケットが付いているタイプのもの。ただし、ポケットはボタン付きのもので、間違っても貴重品を入れることはしないようにしましょう。
賢く選んで上手な荷造りを
いろいろな服装を持っていってファッションを楽しみたいけど、スーツケースがパンパンに膨らんでお土産が買えなくなるのも困ったものですよね。
海外旅行というと写真撮影もするし、自分の大好きな服を持っていきたいという気持ちもわかります。しかし、現地での雰囲気や安全性、荷物の重さなども考慮しなくてはいけません。
今回の記事は、どこに行くときにも参考にしてもらえるように、一般的な服装を選び方についてまとめてみました。
下準備をしっかりして、自分らしい、なおかつ安全な旅に出かけてくださいね。