カナダの大都市、モントリオールと東京を結ぶ直行便が、2018年6月1日に就航します。モントリオールはカナダ観光の人気都市でありながら、これまで日本へのダイレクトフライトはなかったんですね。これを機に、一気にカナダ観光の人気が高まりそうな気配。モントリオールの魅力とあわせて、紹介します。
モントリオール-東京、初の直行便
2018年6月1日に就航する、モントリオール-東京間のフライトは、エアーカナダによるフライトです。
成田発17:30、モントリオール着16:30分(両都市の時差は夏時間で13時間)で、夏の間は毎日就航が予定されています。冬の閑散期には、週3便の運行になる模様。
ちなみにモントリオールとアジアを結ぶ直行便は、エアーチャイナによる北京便と上海便があり、それに続く東京便ということになります。
モントリオール‐成田間直行便フライト就航!2018年6月より、エアーカナダ
エアーカナダってどんな航空会社?
エア・カナダは、カナダの航空会社です。
カナダ国旗を連想させるメープルの葉のロゴを掲げている、赤と白がトレードカラーの会社です。本部はモントリオールにあり、太平洋側のハブ空港としてはバンクーバーを起点としていますが、今回のモントリオール・東京直行便のように、モントリオール空港をハブとして成長していきたいという意図がうかがえますね。
元々は国営企業だったようですが、2000年にカナディアン航空を買収し、カナダを代表する航空会社です。スターアライアンス系で、ANAとのコードシェア便なども運航しています。
モントリオールってどんな都市?
モントリオールというと、どんな印象をお持ちでしょうか。
モントリオールは、ケベック州に位置する、人口約175万人の都市です。オリンピックの開催された都市でもあり、日本人の方にもなんとなく聞いたことがある、という人は多いと思います。
北米のヨーロッパ
実は今年(2017年)モントリオールを含むケベック州は、生誕375年を迎えます。ちなみに、カナダは今年建国150年ですので、カナダ国よりもケベック州の方が歴史が古いということになります。
モントリオールやケベックシティ(ケベック州の州都)を含むケベック州は、北米のヨーロッパともいわれており、アメリカ大陸に合ってヨーロッパの趣を残した都市造りになっています。
セリーヌ・ディオンが結婚式を挙げた大聖堂があることでも有名です。
メープルシロップの世界的産地
また、カナダというとメープルシロップを思い起こす人も多いと思いますが、メープルシロップは実はそのほとんどがケベック州とその周辺で作られているんです。つまり、モントリオールやその周辺は、まさにメープルシロップのメッカということになりますね。
メープルシロップが作られるのは毎年春先です。雪解けすぐのころ、メープルシロップ農家は大忙しになるわけですが、その中には工場を一般的に公開しているところや、レストランを併設しているところもあり、観光名所となっています。
サーカス「シルクドソレイユ」の本拠地
また、これはあまり知られていませんが、日本へも公演に訪れる有名サーカス集団「シルクドソレイユ」の本拠地があるのも、モントリオールです。
モントリオールの街の中には、サーカスなどの教室や練習場もあり、夏になるとサーカスの無料公開公演なども行われているんですよ。
紅葉狩り
先ほど、メープルシロップが有名と書きましたが、当然町中にもメープルの木がたくさん植えられています。これが、毎年秋の紅葉の時期になると、一斉に赤く色づきます。
日本のかえでのような繊細さはあまり感じられませんが、それでも町中が赤や黄色に色づくのは圧巻です。このメープルの紅葉を見るために日本からのツアーも組まれているくらいです。
直行便が就航することで、より訪問しやすくなりますよね。
F1グランプリとカジノ
モントリオールは、F1グランプリが開催される都市としても知られています。サーキットは、使用されていないときは自由に入ることができ、近くにはカジノもあります。
さらに、世界最大のジャズフェスティバルである「モントリオール国際ジャズフェスティバル」も有名です。音楽やジャズが好きな人にはたまらないイベントです。毎年6月下旬から7月にかけて開催されており、無料で鑑賞できるステージもたくさんあります。
日本により近くなったモントリオール
今回の直行便就航で、日本から行きやすくなったモントリオール。今まではバンクーバーやトロントなどからの乗り換えが必要でしたが、その手間と時間を省くことができます。
また、先ほどちらっと触れたエアーチャイナの北京・上海からの直行便は、モントリオールで給油したのちさらにキューバのハバナまで飛ぶフライトです。今後は日本からモントリオール、さらにキューバへという遊び方もありかもしれませんね!