アラブ諸国に旅行や出張で出かけるとき、気になるのは言葉ではないでしょうか。アラブの国というとアラビア語が公用語ということになりますが、アラビア語を習得するのはなかなかハードルが高い、という人も多いと思います。
アラブ諸国で、英語は通じるのでしょうか。それとも、アラブ諸国に行くならアラビア語は必須なのでしょうか?
アラビア語ができなくても生きていける国
アラビア語って難し過ぎる・・・と感じ始めている方に少し朗報があります。実は、アラビア語が出来なくても生きていける国々があります。アラビア湾に面している、カタールやUAE などです。
天然資源で得た豊富な資金を元に急成長中のこれらの国々には、インド人、フィリピン人などがたくさん出稼ぎに来ています。
タクシー、バス、レストラン、ホテル、病院など色々な場面で接客してくれるのは、地元民ではなく、インド、フィリピン人などです。そのため、実はアラビア語よりも英語が通じます。
アラブに来たつもりが、ここはインドかフィリピンか!?という錯覚に陥ります。インド英語やフィリピン英語に慣れている方は非常にラッキーですね。
アラブ色が薄くがっかりするかも…
ただ残念な点は、地元民とあまり触れ合う機会がなく、他のアラブに比べるとアラブ色は薄く、地元の味や文化に出会えない、という可能性もあります。
せっかく覚えたフレーズを使おうにも、こんなに外国人が多いのでは、使う相手が見つからない、ということもあります。やっぱりディープなアラブを体験したい場合は、オマーン、ヨルダン、エジプトあたりでしょうか。
そして、カタールやUAE では、インド人やフィリピン人だけではなく、アラブ人も英語が話せる人が多いです。
近隣のアラブ諸国から沢山の人が出稼ぎに来ていますが、始めはほとんど英語が話せないそうです。しかし、仕事で使っていくうちに英語が出来るようになるようです。
ですので、アラブ人とアラビア語で話す機会は無いと言っても過言ではありません。
アラブ諸国の教育事情
アラブ人の子供も英語を話せる子が多く、子供の世界でも英語が出来れば全く問題ないです。家庭によっては、アラビア語よりも英語、フランス語に力を入れるご家庭もあるようですよ。
英語は小1から必須、インターに通う子供も多く、親御さんの英語教育が熱いようです。
また、テレビのチャンネルも非常に多く、アメリカやヨーロッパのニュース、ドラマ、映画など常時見れますので、英語に触れる機会がとても多いです。
街中の標識、お店の看板、メニューなどもほぼ全てアラビア語と英語でダブル表記されています。アラビア語が読めなくても全然大丈夫です。
アラブ諸国は英語だけでもだいたいOK!
ちなみに、レバノンやモロッコなどではフランス語もかなり通じるようです。
ということで、アラブ諸国ではアラビア語が出来なくてもご安心下さい。英語(やフランス語)が通じる国があり、アジア人もアラブ人もブロークンイングリッシュでも構わず喋っています。あなたのアラビア語や英語がブロークンでも全く問題ありません。
予想外に言葉のハードルは低いのかもしれません。もちろんアラビア語が出来れば、英語社会の奥にある本来のアラブ世界も覗けることでしょう。まずは、機会があればお気軽にアラブ諸国の方へも足を伸ばしてみたいですね!